〜クンってやさしいよね(笑)

やさしさの精神病理 (岩波新書)

やさしさの精神病理 (岩波新書)


「やさしさ」は一つに統一されたものでないとして、以前の人たちの「やさしさ」と現代の人たちの"やさしさ"の違いを具体例を交えて説明した本です。


以前の「やさしさ」は「人の心に踏み込んで、同調する」ものだったのに対し、現代の"やさしさ"は「他人の心に必要以上に立ち入らず空疎なコトバを交わすこと」らしいです。
この本を読んで、普段感じている"やさしさ"の違和感の正体が分かった気がする。


この本では、過去と現代の二つの「やさしさ」のどちらが正しいかは明言してないんですが、
「やさしさ」の正体がはっきりするだけで、だいぶ思考がクリアになりました。


あと、読み終わってから気づいたんですが1995年に初版が出てたんですね。
あまりにも現在と合致した内容だったから、最近発売されたかと思ってた。